出発前は1週間も滞在するのは長いだろ。
そんな考えを持っていたけど終わりに近づくと短く思えてくる。
イギリス最後の食事は勿論パブで頂く。
この旅行で常に付き添ってくれた友達とも最後の食事。
彼らが居なかったら今まで綴った素晴らしい時間は得られなかった。
イギリスの良いところも悪いところも教えてくれた。
彼らは8月の後半にセビージャに旅行に来てくれる。
今度は彼らを負けないぐらいスペインを満喫させよう。
などと大口を叩いて、最後の時間を楽しんだ。
帰りの空港までは行きと同じように直行バスで向かう。
バス待ちの人が十数人は居たが気に留めることもなく待つ。
まぁ、何てこともなくバスを待つ。
待つ。待つ。待つ。
出発時間を過ぎ、5分、10分、20分、30分と時間が経過。
もう焦るの何のって。
バス待ちの他の乗客もイライラがハンパないっ。
そして、予定から40分ぐらい過ぎてからやっと1台のバスが到着。
しかしバスの半分以上は乗車済み。
どうやら前の停留所で乗客を数多く載せたようだ。
一斉に乗車口に殺到するが運転手が静止に掛かる。
席が残り少ない為、事前にチケットを所持している者を優先と案内。
ロンドン到着時に往復のチケットを購入していたので、
それを見せたが、答えはNO。
まずは時間指定が第一優先だった。
何人かが乗車し満員にならないよう祈る。
時間指定の案内が終わり、次の乗車は往復券とのこと。
この声を聞きすぐさま反応した。
チケットを入念にチェックされ、OKサインをもらう。
この瞬間ホッと気持ちが落ち着く。
自分はバスに乗車出来たが大多数の乗客はバスに群がったまま。
その後4、5人載ったところで出発することになる。
当然友達もバス越しにお別れするはめになった。
残念なお別れになってしまったがバスに乗れただけでも幸いだ。
乗車出来なかった人たちはさらに待たなければいけないのだから。
ただ、バスに乗ってからも問題は残っていた。
チェックインまでの時間も多くは残されていないのだ。
安心よりも不安が多い状況だった。
空港に着くと足早にチェックインカウンターへ。
ライアンエアーのチェックインカウンターは長蛇の列。
搭乗手続き終了までこの時点で残り15分。
カウンターで間に合うか尋ねるかここではわからないと言われ焦る。
荷物チェックも当然の如く人の波。
難なく通過出来るかと思いきや手荷物チェックに阻まれる。
英語がわからない中、一つずつ確認されることになった。
スペイン人ならそんなに確認しないだろうと呆れる程。
問題だったのは化粧水等の液体だった。
液体物は厳重にチェックされ、ようやく解放された。
この時、最終案内から10分程経過していた。
そして、搭乗ゲートまで空港内を走る、走る。
搭乗案内を見たらFinal callの文字が。
それを確認し更に走る、走る。
不運なことに搭乗ゲートは空港の一番遠い場所にあった。
希望だけを胸にやっとの思いでゲートに辿り着く。
拙い英語で状況を説明したら搭乗可能という答えが。
もう、その時の気持ちは何と言っていいかわからなかった。
飛行機に乗れ、席を確保した時には汗ダラダラ。
この時の顔は自分でもヒドかったと思う。
最後はドタバタした感じで旅の終わりを迎えてしまった。
こんな災難も起きてしまったがイギリスは本当に楽しかった。
留学期間中に再度行く機会はたぶん無いと思う。
でも、また行きたい。必ず行きたい。
この気持ちに間違いはない。
空港で最後に消費するハズだった残った£は、
その機会に取って置くことにしよう。
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